《陰謀団式療法/Cabal Therapy》 (黒)
ソーサリー
土地でないカード名を1つ指定する。プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開し、指定された名前のカードをすべて捨てる。
フラッシュバック ― クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
MtGをプレイするようになる前、ぼくはTRPGとポーカーでよく遊んでいました。
ポーカーも色々種類がありますが、テキサスホールデムを一番良くやっていました。
3枚共通の札が場にあり、2枚の手札との組み合わせで勝負するポーカーです。
場のカードと相手の行動から相手の手札の強さを推測して賭けていくのですが《陰謀団式療法/Cabal Therapy》を使う感覚ってあれに似ていたなとふと思ったのでした。
さて今回は《陰謀団式療法/Cabal Therapy》について考えてみました。
まずはこちらを。
http://www.channelfireball.com/articles/legacy-weapon-therapy-session/
SCGに書かれた陰謀団式療法講座の記事です。
日本語訳したものがRadishさんのDNにありましたのでそちらを読むのがわかりやすいかと思います。
http://radish.diarynote.jp/201209171605456297/
勝手に紹介することをお許し下さい。
内容を簡単にまとめると、
はじめの方では《陰謀団式療法/Cabal Therapy》の特徴と相手の初動から指定を考える際の指針が書かれています。
《山/Mountain》《森/Forest》:「緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith」
《島/Island》→《霊気の薬瓶/AEther Vial》:「銀エラの達人/Silvergill Adept」
《山/Mountain》→《苛立たしい小悪魔/Vexing Devil》:「稲妻/Lightning Bolt」
《Volcanic Island》→《思案/Ponder》:「Force of Will」
《島/Island》→《定業/Preordain》:「渦まく知識/Brainstorm」
キープ基準になるカードを指定しろ、ということですね。
その後、問題形式で実際のプレイで何を指定するか自分の手札と照らしあわせて考える、という流れになっているのですが、問題2と問題3が面白い。
問題2ではSnT相手に唱えた《陰謀団式療法/Cabal Therapy》に対応して《渦まく知識/Brainstorm》された際の指定について考えています。
最善ではないかもしれないが《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》を指定して上手くいき、シャッフルさせたぜ!みたいな事が書いてあります。
問題3では、《陰謀団式療法/Cabal Therapy》を唱えながらカードを指定し、相手が対応して呪文を唱えた場合、その後《陰謀団式療法/Cabal Therapy》解決に際して指定を改めて行うことができる ことについて述べられています。
なんかズルい気もしますが、
イベント規定
4.2 イベントでの手順省略
プレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動したりした時に、解決時に行なうべき選択を宣言した場合、その呪文や能力に対して何か対戦相手が対応しなかった場合には、その宣言通りの選択をしなければならない。対戦相手がその選択について尋ねた場合、それは優先権の放棄と見なし、その呪文や能力の解決に入る。
L3ジャッジEric LevineはこれをOKとコメントしているようなのでそういうものなのでしょう。
(4.2によるものかはぼくの推測です)
となれば、相手の青絡みのフェッチランド、もしくは島がアンタップ状態の時に行うべき指定とは何なのでしょうか?
唱える際には何も言わず、相手のアクションがなかったなら《Force of Will》?
対応して唱えられた場合改めて指定できる為、いきなり《渦まく知識/Brainstorm》を指定?
青かったらあまり考えずにWill指定していたのを改めたほうがいいかもしれないですね。
しかし問題3のような指定しなおし、ジャッジ呼ばれたりしないでしょうかね。
間違ったプレイングではないことが広まっていればいいでしょうけど、ジャッジの裁定次第ではダメって言われそうな気も。
大会でこれと同じ事するには勇気がいりますね…。
みなさんならどうします?
やる、やらない、は別にして、相手の行動次第では解決時に改めて指定することができるのは是非テクニックとして覚えておきたいですね。
アーキタイプやカードの知識が必要な分、他のカードには無い面白さがある《陰謀団式療法/Cabal Therapy》。
もっと上手に使えるようになりたいなと思います。
【結魂/Soulbond】
2012年9月16日 ルーリング(MtG) コメント (1)よくわかってなかったので少し調べてみました。自分で振り返る用の記事です。
新しいキーワード能力はちゃんと理解しておかないと大変なことになるな…。
ルールアドバイザー()って煽られるのはもうこりごりなんだ!!
702.93a
結魂/Soulbondは、
と、
の2つの誘発型能力をもつキーワード能力です。
(組/paired)にすることは対象にとっておらず、(まだ組になっていない/unpaired)クリーチャーを選ぶだけですので、被覆やプロテクションの影響を受けません。
結魂を持つクリーチャー2体を(組/paired)にした場合、それぞれの結魂能力が誘発します。
結魂は、
(組/paired)になったクリーチャーの片方が戦場を離れる
(組/paired)になったクリーチャーの片方が何らかの理由でクリーチャーでなくなる
(組/paired)になったクリーチャーの片方のコントロールを他のプレイヤーが得る
事によって解除されます。
結魂は、解決時に(まだ組になっていない/unpaired)クリーチャーを選びその結魂能力が誘発されるので、
さまようものとモンスのゴブリン略奪隊をコントロールしているAさん「ウルフィーの銀心を唱えます」
対戦相手Bさん「はい。」
Aさん「結魂を解決していいですか?」
Bさん「はい。」
Aさん「さまようものと組にします。」
Bさん「では、ショック。さまようものを対象にします。」
みたいなことはできません。
結魂解決後に割り込むタイミングはありません。
結魂によって起動型能力を持ったクリーチャーの起動型能力がスタックに乗った状態で結魂が解除された場合でも、すでに起動されてスタック上にある能力は影響を受けません。
こんな感じですかね。
何かあったら教えていただけると嬉しいです。
新しいキーワード能力はちゃんと理解しておかないと大変なことになるな…。
ルールアドバイザー()って煽られるのはもうこりごりなんだ!!
702.93a
結魂/Soulbondは、
結魂を持つクリーチャー(以下結魂所持クリーチャー)が戦場に出た際に誘発する誘発型能力
このクリーチャーが戦場に出たとき、あなたがこのクリーチャーおよび他のクリーチャー1体の両方をコントロールしていてその両方が組になっていない場合、あなたはこのクリーチャーをもう一方の組になっていないクリーチャーと組にしてもよい。そうしたなら、両方があなたのコントロール下で戦場にあるクリーチャーであるかぎり、それらのクリーチャーは組である。
と、
結魂していない結魂所持クリーチャーが戦場にいる状態でクリーチャーが戦場に出た際に誘発する誘発型能力
他のクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたがそのクリーチャーおよびこのクリーチャーの両方をコントロールしていてその両方が組になっていない場合、あなたはそのクリーチャーをこのクリーチャーと組にしてもよい。そうしたなら、両方があなたのコントロール下で戦場にあるクリーチャーであるかぎり、それらのクリーチャーは組である
の2つの誘発型能力をもつキーワード能力です。
(組/paired)にすることは対象にとっておらず、(まだ組になっていない/unpaired)クリーチャーを選ぶだけですので、被覆やプロテクションの影響を受けません。
結魂を持つクリーチャー2体を(組/paired)にした場合、それぞれの結魂能力が誘発します。
結魂は、
(組/paired)になったクリーチャーの片方が戦場を離れる
(組/paired)になったクリーチャーの片方が何らかの理由でクリーチャーでなくなる
(組/paired)になったクリーチャーの片方のコントロールを他のプレイヤーが得る
事によって解除されます。
結魂は、解決時に(まだ組になっていない/unpaired)クリーチャーを選びその結魂能力が誘発されるので、
さまようものとモンスのゴブリン略奪隊をコントロールしているAさん「ウルフィーの銀心を唱えます」
対戦相手Bさん「はい。」
Aさん「結魂を解決していいですか?」
Bさん「はい。」
Aさん「さまようものと組にします。」
Bさん「では、ショック。さまようものを対象にします。」
みたいなことはできません。
結魂解決後に割り込むタイミングはありません。
結魂によって起動型能力を持ったクリーチャーの起動型能力がスタックに乗った状態で結魂が解除された場合でも、すでに起動されてスタック上にある能力は影響を受けません。
こんな感じですかね。
何かあったら教えていただけると嬉しいです。
《根絶/Extirpate》(B)
インスタント
刹那(この呪文がスタックにある限り、プレイヤーは呪文を唱えられず、マナ能力でない起動型能力を起動できない。)
いずれかの墓地にある、基本土地カード以外のカードを1枚対象として選ぶ。オーナーの墓地、手札、ライブラリーの中から、同じ名前のカードをすべて探し、それらを追放する。その後そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。
刹那ってむずかしい。
色んな方が書いていらっしゃいますが刹那は面白い能力ではありますが実際のプレイにはあまり向かない能力のように思います。
ドローステップの優先権の確認を毎回しているプレイヤーはいないのではないでしょうか。
基本的には省略してしまいますよね。
《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》ならばそのプレイに対応してインスタントで動くことができるのですが《根絶/Extirpate》の場合刹那呪文であるためそれができません。
そのため問題が起きます。
A「アンタップアップキープドロー」
B「ドロー後優先権いいですか?」
A…(根絶かヴェンディリオンかな…相手黒マナあるから根絶か…)
A「聖遺の騎士に剣を鋤に。その後優先権を放棄します。」
B…(剣を鋤にリムーブしたかったのに…)
互いに正しい手順を踏んでいるにもかかわらず根絶を撃たれる側に有利な状況がありうるわけですね。
しかし多くの方の考察にあるように優先権の確認なしに根絶を唱えた場合
A「優先権を放棄するとは言っていない!」
みたいな状況になってしまうかもしれません。
なので、ぼくは
根絶を持っていない状況においてもブラフになる可能性があるために、自分が根絶を打つような可能性がある時はいつでもドロー後の優先権の確認を行う ようにしようと思ったのですが…。
イベント規定4.2「イベントでの手順省略」
プレイヤーは優先権を要求し、何もしないことを選んではならない。
というものがありまして、これに引っかかりそうですよね…。
どうするのが一番良いのでしょうか。
対応されても仕方がないと割りきって使うようにしますか…。